愚行録
調子のいいままトリニティまでの試乗を終え。

この日はLOC第1戦の2日前。

試行錯誤を繰り返しながらレーサーの整備をするU原君を尻目に。
レース当日のサポート体制の打ち合わせを行う予定なのだが…。

誰も来ない。

待つ事30分。

雨脚も強くなり。
ジェリーロール氏と帰りましょうかと目で会話をしていると。

奈良さんそして、エノーンが到着。

二人に見て見て!

必死に60年TR6をアピールするも。

なんだか素っ気ない。

ん、と思っていると。

いつもの59年と勘違いしてたらしい。

『よー違いがわからんなー。』

エノーンのいう通りです。

ま、なにはともあれ乗ってくれ。

最上級とはとても言えないが、トラの魅力を存分に味わってきてみたまえ。
これが手動進角のレバーで…などなど説明をして。
a0255081_17145095.jpg

エノーンを自信満々に送り出す。

エノーンが試乗に行ってる間に。
U原君、NOTさん、そしてトラキさんも登場して。
あっという間に賑やかになってきた。

どうやらU原君スペーシーが終了してしまったようで…。
うーんレース前に不吉だな。

そして試乗から帰ってきたエノーン。
その第一声は。

『ダメやねんこれ。なんかパンパンいっとるし、点火かキャブやな。多分点火や。』

えっ、いやいやそんな事ないでしょう。
さっきまでは絶好調だったよ。

頭の中は?マーク。
でもってエンジンをかけてみる。

ほんとだー。
ぜんぜんさっきまでと違うじゃん。
エノーンに壊されたー。

その傍らではザマーミロってかんじでニヤニヤしながら62年TR6S/Sのミッションのオイルを交換するジェリーロール氏。

どーして急に点火もしくはキャブがおかしくなるんだ?って頭をひねる僕の頭上に、突如怒声が浴びせられる。

『おい!テメー!ギアオイルが入ってねーじゃねーか!』

すみまませぬ。
土下座をして許しを請う。
長い間ほったらかしで、抜けていってしまったのだろうか?
僕にオートバイの個人売買について語る資格はありません。
愚かな行いが皆にばれてしまう。

そんな事もあり。
気分も落ち込む。
追い討ちをかけるようにひどい状態に陥ってしまった我がじゃすぱー号。
レース前とあって慌ただしい雰囲気の中。
あれこれしだすのも心が引け。
当日の打ち合わせを済まし。
雨中のなかパンパンパスンパスンいわせながら、帰路につく。
近くてよかった。

心に余裕がなくなると写真を撮る事も出来なくなります。

翌日、その原因を探るべくトラ小屋に引きこもる。
まずはマグネトーのポイントカバーを外してみる。
a0255081_17502199.jpg

ポイントギャップの調整やらやってみる。
エンジンかける前にきちんとやらねばいけない事なんですが。
ついついおなざりにしてしまいました。

なんか違和感を感じる。
カムがなんか飛び出てるような…。
ポイントを外すと。
カムもするっと取れちゃった。
a0255081_22574830.jpg

どうやらここのはめ合いがゆるく。
0.04ミリのシックネスゲージがぐるーって一周してしまいます。
手動進角レバーを操作してカムを動かし、レバーを戻すとカム自体がやや斜めになりながら手前に出てきてしまう。
エノーンが試乗する前、得意げに進角レバーをいじっていたな。
その際に点火時期がずれ、パンパンいいだしたのだと思う。
斜めになって手前にずれてしまうのが更に良くない。
ポイントカバー内側に光明丹を塗りカムを押さえてくれるかなのかなって探ってみるもやはり空振り。
とりあえずその場的な応急対策として1ミリのコルクでワッシャー状の物を作り、カバーの内側にしこみカムをカバーで押さえ手前に出てこないようにしてみた。
いいのかなこんなんで?
きっちり改善するまで手動進角は使用禁止。
さよなら左手のマジックよ。

そして今更ながら点火時期を確認してみる。
a0255081_18134094.jpg

本来ならエンジンをかける前に最もきちっと確認しなくてはならないところですね。

全くもって愚かな行いです。

エンジン各部もまし締めを行い。
バルブクリアランスも再調整。

さてエンジンをかける。
果たして。

さいこー。

ちょう静かなエンジン。
排気音が僕の胸の鼓動とシンクロする。

雨のため試乗は断念。


レース翌日。
やや回転の落ち方が鈍いのが気になるが。
リベンジをしに、エノーンが待つトリニティーに急ぐ。

トリニティーに近づくにつれ。
何だかエンジンから異音が。
あれ〜さっきまであんなに静かだったのに。
おかしい。
回転の落ち方も何だか更に鈍くなったような気が。

トリニティー到着後。
異音が何なのか調べてみる。
『またピストン抱きついたんじゃねーの。』
とか。
『入学おめでとー。』
とか。
傷ついた僕の心を皆でえぐる。

でもそんな事を言いながらも。
原因を突き止めるために。
みんなでよってたかって調べてくれた。
ここがこの学校の良いところ。

結局。
a0255081_2353971.jpg

ここだけアジャスターのナットをきちっとロックしていなかったようで…。
走っているうちに緩んできて。
クリアランスが超過大になり。
激しい異音の原因となったのです。

ふ〜。
全くもって愚かな行いが更にばれる。

そして。
残った問題は回転の落ちが鈍いという症状。
エンジンが快調になったら、キャブの調整をすればいっか。
と思い、軽く考えていたのだが。
どう調整しても全く変化がない。
えーキャブじゃないのか?
『どっかから吸い込んでんじゃないの。』
エンジンをかけながら、パーツクリーナーをかけるも。
変なとこから吸い込んでいる形跡はない。

エノーンの。
一番最初に試乗した際の言葉を思い出す。
『スロットル落ちてんの?何かわかりにくいのー。』

トラ小屋の中をごそごそ漁り。
a0255081_23274654.jpg

元々付いていたバネと持っていた予備のキャブのバネを比べる。
ぜんぜん違う。
付いていたバネはふにゃふにゃで腰が全然ない。
早速交換。

スロットルの戻りにキレがでた。

そして。

ついに完璧に。

いつもより長い距離を試乗。

我ながら素晴らしいの一言。

もう言葉にもならないくらい。

うっとりしてしまいます。

30キロ程乗り。
最後はやはりこの人。
a0255081_23384869.jpg

エノーンに試乗してもらう。

試乗後ついに。
『えーやん。バッチシやねん。』
現役メカニックからエンジンに関しては合格点をもらった。
さらには。
『えーなー。こんだけいいとトラも欲しくなるなー。』

やったー。

残る課題は後々、少しずつ進めていきます。

エノーン。

ありがとうございました。

なんだかんだで。
色々と。
僕のいい加減な愚行が次々と出てきてしまいました。

でもようやくこれで。

胸を張って。

たくさんの部品をお世話になったお礼を兼ねて。

『おかげさまで、とっても静かなエンジンに生まれ変わりました。』

トラヴィスサイクルズの栗崎さんに報告ができます。

ありがとうございました。

a0255081_23521498.jpg

著者 貫井 徳郎
創元推理文庫

幸せを絵に描いたような家族に、突然悲劇が降りかかる。
一家惨殺事件のインタビューに応じる6人の語り手により、次第に明らかになる被害者像。
数多のエピソードを通じて浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。
[PR]
by trophy1959 | 2012-04-21 02:08 | book | Comments(0)

現実逃避
by とろきち
プロフィールを見る
画像一覧
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
検索
最新の記事
love your money
at 2017-02-24 21:28
むこうぶち
at 2016-12-10 23:15
日曜日よりの使者
at 2016-11-21 23:54
rama lama ding..
at 2016-11-18 23:01
ball and chain
at 2016-08-09 23:11
come on and ride
at 2016-07-27 21:33
fall in love
at 2016-07-10 01:32
something new
at 2016-07-06 22:15
banned from th..
at 2016-06-28 00:36
superfly
at 2016-03-22 21:12
最新のコメント
ラレ子さんへ。 私も次..
by trophy1959 at 22:56
毎年ながらこの場に来ます..
by ラレ子 at 21:53
修理代をwaonで払えば..
by trophy1959 at 21:37
AEONの原因がわかりま..
by とんなつぷ at 12:19
ヒロさんへ。 こちらこ..
by trophy1959 at 20:51
手厚くありがとうございま..
by ヒロ at 15:10
時間ギリギリになってしま..
by trophy1959 at 22:13
お二人さん、来てくれてあ..
by triumph1967tr6 at 23:24
トラ吉さんへ。 毎度毎..
by trophy1959 at 19:23
久しぶりにお会いできてう..
by トラ吉 at 16:56
ブログジャンル
自転車・バイク
画像一覧