行きどまり
2012年 04月 05日
つまりネタがない。
USAよりやってきたあいつ。
ボンネとかボニーとかひどい場合にはボンビルなんて言われ方も。
愛称が多いのもフラッグシップモデルだからでしょうか。
トリニティでエンジンから車体から、電気以外はフルO/Hした経験を生かすべく。
ついつい手を出してしまいました。
ブッシュとベアリング以外はすべてバラバラで。
段ボールの中にすし詰め状態で無造作に送られてきた。
パーツリストをもとに仕分け作業に3日。
当時のノートを見ると。
欠品というか、おそらく長期バラバラ保管の為、紛失と見受けられる部品を書き出したリストがあった。
その他に、所見で要交換部品というリストもあった。
けっこうまめに作業内容や計測数値なども書いており、我ながら感心。
といってもはじめの3ヶ月だけでしたが…。
それ以降はすっかり白紙。
フレームはこんな感じだった。
サイドスタンドを取り付けるところが無惨にも。
ここを直すべくも、フレーム単体ではスタンドの角度を出せないため。
まずは仮ローリングシャーシにする為に頑張った。
作業場所は実家の2階の倉庫。
万力と作業台を設置し、スポークを張る。
フロントフォークをO/H。
スイングアームもやっつけた。
こんなすがた。
ハンドルは欠品のため転がっていたパイプを付けてみた。
しかし凄まじい背景です。
ひと月の中断を経て。
写真が違うがエンジンもだいぶ進み。
いよいよこの2階の倉庫で車体に載っけてしまうのか。
しかしこの後どうすんの。
ふだんのオートバイ置き場にはスペースないし。
完全に行き止まり。
そんなこんなで悩んでいると。
トリニティスクールの校長先生がこの惨状に呆れ。
『良かったら学校でやりませんか。今なら生徒さんも落ち着いているし、ここまで来たらそんなに時間かかんないでしょ。』
ってことでお言葉に甘え、いそいそと分解し引っ越し。
色々と僕の作業のずさんさを指摘され。
やり直した箇所は数知れず。
懸案の配線もこの通り。
とっても勉強になりました。
あのまま家でやっていたらどんな仕上がりになっていたのか。
怖くなりますね。
たくさんの方々にご協力頂き、完成しましたトラボンネ。
ありがとうございました。
special thanks to:
trinity school(技術指導) 校長先生、根田講師、上原主任、荒木卒業生
travis cycles(部品供給) 栗崎代表
r-techengineering(内燃機加工) 楠原代表
scc ism(人格指導) jellyroll氏 …and more
著者 北方 謙三
講談社文庫
いわずと知れたハードボイルド小説。
これはちがうが、ゴロワーズが吸いたくなります。
jellyroll氏からその昔、たくさんたくさん借りました。