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hot fire

ついにコンペチションマグネトーがダメになってしまった60年TR6。

こればっかりは国内でもなおせる方は数える程でしょうか?

本国の英国には専門店はあるようですが、詳しくは良く知らないので。

本格的にマグネトーの勉強しだしたエノーンに全てを託す事にした。

そしていつまでも移植したままでは仕方が無いので。

粛々と59年TR6を元通りにする僕ですが、腰が痛いのです。

なんとか元通りにして、いろいろと方付けをしていると…。

引き出しの奥底に何やら発見!

あっ!これは!

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まままマグネトー!

コレはそう言えば…確か…。
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きっとそうに違いありません。




さっそく取り出し。

火花をチェック。
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パシッという音とともに熱い火が飛びまくるではありませんか!

コレはいけるのか?

いやいやこれで浮かれてはいけません。

いくらここで良い火が飛んだとしても燃焼室の中ではどうなるかわかりませんし、走行して熱をもった状態でも安定した火を飛ばしてくれるかは、とにかく車体に取り付けなくてはわかりません。

はやる気持ちを必死に抑えながら取り付けを開始します。

が、何をやってもうまくいかない日があるもんで。

とにかく一番手こずったのは。
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マグネトーを固定する3つのナットのうち、1番下はどうしても手が入り辛い為のこのロングナットにコンバートしてあるのですが…。

今日に限ってうまくスタッドボルトに差し込む事が出来ません。

あれコレやっていたら。
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抜けてしまいました…。
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しっかり脱脂をしてロックタイトを塗布。

もがきながらようやくマグネトーの取り付けに成功。

何故だかただ付けるだけで異常に苦労してしまいましたが。

追い打ちをかけるかの様に。

手動進角ケーブルをカムリングに取り付けて、カムリングの動きを見る為にレバーを動かしたら。

切れた…。
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こっちは早くマグネトーの調子が知りたくて、一刻も早くエンジンをかけたいのになんたる事でしょうか。

サイズのあうタイコがあって良かったのですが、インナーケーブルが無いのでアウターをちょっと短くしてインナーケーブルを再利用することにした。

どうにもこうにもひとりドタバタ劇場です。

なんとか手動進角ケーブルもセットし。

移植時に復元時、そして今回とここ1週間で3度目となる点火時期をとります。
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確かにこんな写真が多いですね。

点火時期を合わせる作業も慣れ親しんだ物で一発でセットに成功したのですが悲しいかな、左右で6度、点火時期がずれてしまいます。

左を38度で取ると右は44度になってしまうのです…。

仕方が無いので、左を35度で右は41度で勘弁してもらいました。

さていよいよとエンジン始動ですが。

左右両振りの中アップエキゾーストシステムですと、タイミングカバーを外す度に右のエキパイも外さなくてはならない為に、面倒くさいのです。

これを機に60年も59年同様、左出しの2in1エキゾーストシステムに変更しました。
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マグネトーに不安が無くなればまた元に戻しましょう。
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同じ仕様になってしまいました。
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そしていよいよエンジンをかける準備が整いました。
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結果は…。

あっさりと、何事も無かったかのようにブルルーンと始動しました。

どうやら燃焼室の中でも熱い火は飛び続けていてくれるようです。

ドタバタしてすっかり遅い時間になってしまいましたが。

つづいて試乗です。
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最初は近場をぐるぐる。

どうやら問題なさそうなので、もう少し大きな周回をぐるぐる。

程よくエンジンが暖まったら、一度エンジンを切る。

そして直ぐさま始動を試みる。

ダメなマグネトーだと熱を持つと始動が困難になるというのですが、まったく問題なし。

どうやら神様は最高のプレゼントを下さったようです。

もっと大きな周回をぐるぐる回っても、マグネトーは衰えを知らず、ますます熱い火を飛ばしてくれました。

これでコンペチションマグネトーがしっかりと修理出来たら、念願の予備マグネトーも保持できるということで、新年早々急降下した僕のこころもすっかりV字回復です。



george duke
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1977年の『reach for it』より。だいすきなジョージデュークのアルバムの中で、最も好きなアルバムです。この曲はドラマー、レオン`ンドゥク’チャングラー作で当然チャングラーが担当しています。ちなみにこのブログのタイトル『after hours』は1998年発表のアルバムタイトルより。
語呂と意味が気に入り何も考えずに僕のブログのタイトルにしたのですが、同名のお店さんがいくつか実在する事に後になってから知ってしまい…ま、仕方ないですね。もし文句を言われたらその時に変えましょう。
by trophy1959 | 2013-01-22 02:08 | music | Trackback | Comments(0)

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